『Cerebral Cortex』に共著論文“Cultural variation in the gray matter volume of the prefrontal cortex is moderated by the dopamine D4 receptor gene (DRD4)” が掲載されました。
本研究では、前頭前野の灰白質容量における文化差に関して、ドーパミンD4受容体(DRD4)遺伝子の反復配列多型による影響を調べました。まず、先行研究の結果とも一貫する知見として、内側前頭前野及び眼窩前頭皮質の灰白質容量が、東アジア圏の実験参加者よりも欧米圏の実験参加者で大きいことが確認されました。そしてこの文化差については、環境からの影響に敏感であると考えられているDRD4の7回反復及び2回反復の保有者において、より顕著であることが明らかになりました。
Yu Q, Abe N, King A, Yoon C, Liberzon I, Kitayama S (2019)
Cultural variation in the gray matter volume of the prefrontal cortex is moderated by the dopamine D4 receptor gene (DRD4)
Cerebral Cortex 29 (9): 3922-3931