『International Gambling Studies』に論文 “Effects of sequential winning vs. losing on subsequent gambling behavior: analysis of empirical data from casino baccarat players” が掲載されました。
本研究では、海外のカジノ施設におけるプレイヤーのプレイデータの分析を行いました。特に、繰り返しギャンブルを行う過程で、事前の勝敗が後の賭け行動にどのような影響を与えるかに着目し、カードゲームの一つであるバカラのプレイデータを分析しました。本研究からは、ギャンブルに繰り返し興じることで、勝敗の結果に依らず、賭け金を増やしていく傾向があること、またこの傾向は勝った後でより顕著であることが明らかとなりました。また、勝ちを重ねていくことで、リスキーな賭け方であっても、賭けに参加する割合が増えていくことも明らかとなりました。本研究はセガサミーホールディングス株式会社との共同研究として実施されました。
Abe N, Nakai R, Yanagisawa K, Murai T, Yoshikawa S (2021)
International Gambling Studies 21 (1): 103-118